【JAL国際線】夫婦でのインボラアップグレード体験談|2023年&2024年
この記事では、2023年と2024年に、2年続けて夫婦でインボラアップグレードの対象になった体験談をお届けします。
1度目は2023年8月に、ベトナム ハノイ(ノイバイ国際空港)から成田空港のJAL便に乗ったときに、エコノミークラスからビジネスクラスへのアップグレードがありました。
そして2度目は2024年8月に、ジャカルタ/スカルノハッタ国際空港から成田空港のJAL便に乗ったときに、エコノミークラスからプレミアムエコノミークラスへのアップグレード対象となりました。
噂では聞いたことがあったインボラアップグレードでしたが、私たち夫婦が対象になるとは夢にも思っていなかったので、とても驚くとともに天にも昇る心地でした。
そこで、この記事では、私たち夫婦がインボラの対象になった体験談と、対象になる確率を少しでも高めるために有効と考えられる方法をていねいに解説しますので、JALの国際線を利用される方々の参考になれば嬉しいです。
インボラアップグレードについて解説
インボラアップグレードとは?
私たちの体験談をご紹介する前に、まずはインボラアップグレードについて解説します。
インボラアップグレード(正式名称:インボランタリー・アップグレード)とは、航空会社が、自分の予約した座席を上位クラスに無償でアップグレードしてくれるサービスです。
具体的に説明すると、JAL国際線のエコノミー座席が満席になった際に、エコノミークラス座席の予約者の一部の乗客を対象として、プレミアムエコノミーやビジネスクラスに無料でアップグレードされる、といったケースをいいます。
通常、座席をアップグレードしたい場合はマイルを利用したり追加で料金を支払う必要がありますが、インボラアップグレードの対象になると無償で座席のアップグレードが受けられるという事になります。
ANAや他の航空会社でも、同様の制度があるようです。
インボラアップグレードはなぜ発生する?
それでは、インボラアップグレードは、なぜ発生するのかについて解説していきます。
インボラは、航空会社の都合で発生することが多く、例えば大型連休の繁忙期時のオーバーブッキングが原因で発生するケースが多いようです。
オーバーブッキングが発生してしまった場合、事前予約していたにもかかわらず、搭乗できない乗客が発生してしまいます。
この場合、航空会社は、他の便への振替(金銭補償もセットになるのが一般的です)などを乗客に依頼しますが、インボラアップグレードが提供される場合もあり、こういったときに航空会社はインボラアップグレードの対象となる旅客を選定します。
インボラアップグレード体験談
インボラアップグレード時の対象となったときの私たち夫婦の属性
幸いにしてインボラアップグレードの対象となった私たち夫婦ですが、2023年の搭乗時の属性は以下のとおりでした。
- JALのステータス:JGC平会員
- JALカード:CLUB-Aゴールドカード(夫保有)+妻名義で家族カード(CLUB-Aゴールドカード)保有
- 航空券:Economy Special Saver(ハノイから成田まで、一人当たり20,000円くらいの最も安い航空券でした。)
家族カードを保有している妻も、JGC平会員と同様の扱いとなります
夫婦でのインボラアップグレードの実体験①
それでは、私たちのインボラアップグレードの経験談をご紹介します。
当日カウンターにてチェックイン
私たちがインボラアップグレードを体験したのは、2023年8月のハノイ/ノイバイ国際空港から成田空港に戻るときのフライトでした。
帰国当日までダナンでの滞在を満喫し、ダナン国際空港からノイバイ国際空港までのフライトは、ノイバイ空港での乗り換え時間に余裕をもった便に搭乗しました。
ですが、ノイバイ国際空港に早めに到着しすぎてしまい、23時45分発のフライトまで6時間ほど待つことになったため、空港内のカフェで時間をつぶしました。
ノイバイ国際空港でのJALチェックインカウンターでの搭乗手続き開始時間は、フライトの3時間前です。そのため、搭乗時間のちょうど3時間前の20時45分頃に、チェックインカウンターに向かったところ、既に長蛇の列ができていました…。
ですが、私たちはJGC会員であったので、ほぼ待つことなくチェックインを完了させることができました。その後、出国手続きを行い、搭乗開始時刻までラウンジでゆっくりと過ごしました。
2023年時点で、ノイバイ国際空港では、手荷物検査や出国手続きの際にも、航空会社の上級会員(JGC平会員も含まれます)を対象とした優先レーンが設けられていますので、とても助かりました。
搭乗口でのインボラアップグレードの告知
23時過ぎ、搭乗時刻が迫ってきたので、搭乗口に向かいました。私たち夫婦はJGC会員であるため、早めに搭乗しようとしたところ、ついにその瞬間が…。
妻が先に搭乗口を通過しようと、係員の方にパスポートを提示し、搭乗券を機械にかざしたところ、聞いたことのない”ピンポン”という音が鳴り、少し待つように伝えられました。そして、係員の方が手元でゴソゴソと少し作業をしたところ、提示した搭乗券とは別の半券が渡されました。
妻に何が起きたか聞いたところ、「5Gというシートに変更になった」との返答が。このときにはじめて、妻がインボラアップグレードの対象になったことを理解しましたが、それと同時に「妻だけがアップグレードの対象となったのか」ということを危惧してしまいました。
ですが、私の搭乗券とパスポートも提示したところ、同様に別の半券を渡していただき、一安心でした。
また、この時点で、私たち夫婦は、搭乗する機材の座席配置について理解していなかったので、「前方のプレエコへのアップグレードかな?」と思っていましたが、機内に入ると、CAの方にビジネスクラスのシートに案内していただき、感無量でした。
ビジネスクラスシートのご紹介
旅行好き&JALファンの私たち夫婦ですが、常日頃からコスパの良い旅を意識しています。そのため、これまでプレミアムエコノミー座席を利用したことは何度かありましたが、ビジネスクラス座席を利用するのは初めての機会でした。
快適なフルフラットシートで離陸後すぐに入眠でき、気づけば朝食の時間になっていました。
搭乗時にCAさんが朝食のメニューを聞きに来てくださり、和食と洋食をそれぞれお願いしていました。どちらも豪華でとても美味しかったです^^
インボラアップグレードでビジネスクラスを搭乗した場合であっても、通常のビジネスクラスのサービスを受けることができたので、とても有難かったです。
私たちが購入したチケットは一人あたり約20,000円でしたが、ノイバイ国際空港から成田空港までのビジネスクラスの航空券の相場は、時期にもよりますが150,000円~250,000円くらいです。
これだけの素晴らしいシートに無料でアップグレードされたのは、またとない貴重な機会でした。
夫婦でのインボラアップグレードの実体験②
幸いなことに、私たち夫婦が2024年の夏にJAL便に搭乗した際も、インボラアップグレードの対象となったので、その経験談もご紹介します。
当日カウンターにてチェックイン
私たちが、2023年に続き、2024年にインボラアップグレードを体験したのは、2024年8月にジャカルタ/スカルノハッタ国際空港から成田空港に帰国する際のJL726のフライト(CGK 21:55→NRT 07:30)でした。
このフライトでは、私たちが大好きなエコノミー座席の最前列が予約で埋まっていたため、座席をリクライニングしてゆっくり寝れそうな最後尾の座席を予約していました。
JGC会員である私たち夫婦はラウンジでゆっくりしようと思い、チェックイン開始時刻である19時の15分ほど前から、チェックインカウンターの列に並びました。その時点で既に並んでいる乗客が数組いましたが、それほど待つことなく、スムーズにチェックインすることができました。
スカルノハッタ国際空港も、JGC会員などを対象とした優先レーンがあったので、そこまで待ち時間がなかったのは、とても有難かったです。
チェックインカウンターでのインボラアップグレードの告知
チェックインのために、パスポートを係員の方にお渡ししたところ、「座席がオーバーブッキングとなっているので、あなたたちはプレミアムエコノミーにアップグレードするわね」といった趣旨の説明がありました。
まさか、二年連続で、自分たちがインボラアップグレードの対象になるとは夢にも思っておりませんでしたが、嬉しさで長旅の疲れが吹っ飛びました。
プレミアムエコノミー座席のご紹介
これまでも、国際線のプレミアムエコノミーの座席を何度か利用したことがありましたが、やはり座席の快適さは素晴らしかったです。
離陸後直ぐに入眠して、気づいたら成田空港に到着する直前で、プレミアムエコノミー座席の素晴らしさを改めて実感したフライトでした。
インボラアップグレードの対象となるタイミングやコツは?
それでは、私たち夫婦がなぜインボラアップグレードの対象となったかについて、様々な情報源より得た知識とともに、私たちの考察を述べていきます。
なお、インボラアップグレードの対象者の選定方法については、JALからは一切公表されておらず、私たち夫婦の個人的な意見となりますので、ご了承ください。
インボラアップグレードの対象になるタイミングは?
インボラアップグレードの対象となるかどうかは、通常、出発日当日に判明します。主な判明タイミングは以下のパターンです。
- 空港でのチェックイン時:空港のチェックインカウンターでアップグレードの通知が行われることがあります。このケースが最もメジャーのようです。2024年の私たち夫婦はこのケースに該当します。
- ラウンジでの待機時:上級会員対象のラウンジでの受付時に、アップグレードの通知を告げられるケースもあるとのことです。JALの上級会員の場合、サクララウンジを利用していると、スタッフの方に呼ばれるケースもあるようですので、ラウンジ内での放送にも注意が必要です。
- 飛行機への搭乗時:搭乗ゲートを通過する際に、アップグレードが実施されることもあります(通称:ゲートピンポン)。2023年の私たち夫婦はこのケースに該当します。
インボラアップグレードを受けるためのコツは?
インボラアップグレードの対象になる確率を高めるためには、以下のような方法が有効です。
- JALの上級会員になる:航空会社にとっての上客である上級会員は、アップグレードの対象になりやすいと言われています。JALの国際便の場合、JGC会員であることは重要なファクターの一つでしょう。
- 家族カードを保有する:二人以上で搭乗する場合、同行者も上級会員であると、インボラの可能性を高めるでしょう。私たち夫婦の場合、2022年の年末に、妻がJGCの家族会員となった後、その後の2023年8月のフライトで初めてインボラアップグレードを体験することができました。
- 日本航空の株式を保有する:2024年より、JALの定時株主総会で議決権を行使すると、保有株式数に応じてLife Status ポイントが加算されるようになりました。(JAL株主さま専用サイトにおいて、JMBお得意様番号と株主登録情報を紐付ける必要があります。)これに伴い、JALのお得意様番号とJAL株主情報がリンクすることになったので、同一フライトでインボラ候補の乗客が複数名存在している場合、JALの株主であることが考慮され、優先的にインボラの対象となる可能性も考えられます。
- フライトの予約タイミングを考慮する:オーバーブッキングが発生しやすい時期や日にち(大型連休や祝日の前後、ビジネス需要が高い曜日(月曜日や金曜日)など)に予約することで、アップグレードされるチャンスが増えると考えられます。ですが、このような時期は料金も高くなりやすい傾向にあるため、注意が必要です。
- 最前列又は非常口座席を予約する:インボラの対象になった方々は、“エコノミークラス最前列の座席”や“非常口座席(45Aなど)”を予約していたケースが多いようです。私たち夫婦は夜行便を利用する際、足を伸ばすことができる“最前列の座席”や“非常口座席”を、できる限り予約するようにしていますが、2023年にインボラの対象になったときも、エコノミー座席最前列の15Aと15Cの座席を予約していました。
- 早めにチェックインする:実際に搭乗するか分からない乗客をアップグレードの対象とするのは難しいと考えられます。そのため、アップグレードの対象者選定は早めに行われることが多いようであり、可能な限り早くオンラインまたは空港でチェックインすることが有効と言えます。
- 通常のチケットを購入する:リーズナブルな割引運賃よりも、フルフェア(通常運賃)のチケットを持つ乗客の方がアップグレードされやすい傾向にあるようです。ですが、私たち夫婦は、2023年・2024年ともに、最もお手頃な運賃ルールの航空券を購入しても、インボラの対象になったので、あくまで一つの要素だと思います。
- 丁寧な応対と清潔感のある身だしなみを意識する:インボラの対象者の選定を「航空会社の職員の方々が行っているのか」或いは「機械的に行われているのか」は明らかになっていません。ですが、もし前者が事実である場合には、航空会社の係員の方々に対し丁寧に応対し、ビジネスクラスやプレエコに適した服装を心掛けていると、スタッフの方に好印象を与えることに繋がり、インボラの可能性を高めると考えられます。
これらの方法は、インボラアップグレードの確率を必ずしも高めるとは限りませんが、可能性を少しでも増やすための有効な手段になり得ると思いますので、参考にしていただければ嬉しいです^^
インボラアップグレードのまとめ
インボラアップグレードは隣席ブロックと同様、あくまで航空会社側の好意・判断で、対象者が選定されます。
そのため、JAL国際線のフライトの都度、インボラの対象となることは期待しすぎず、「万一、インボラの対象になったらラッキー」くらいのスタンスで空港に向かうと良いでしょう。
ですが、インボラアップグレードを体験できると、その旅はより素晴らしいものになるでしょうし、航空会社に対する愛着もより深まることは間違いないでしょうから、JAL好きの皆さまにも是非とも一度は経験いただきたいサービスです。
この記事が、これからJALの国際線に搭乗される皆さまのお役に立てば幸いです。