JAL(日本航空)の株式を購入するメリット・リスクを丁寧に解説


JALの株はNISAなどで人気があるようだけど、なんでだろう?
株はリスクがあるという聞くけど、JALの株を買っても大丈夫かな?
JAL(日本航空)とANA(全日空)の株式は、NISAの保有残高ランキングでも常に上位に位置していて、個人投資家から人気の銘柄です。
そこで、この記事では、JALの株式を長年保有している私が、JALの株式を保有するメリット・リスクを一つずつ丁寧に解説します。
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この記事は、JAL(日本航空)の株式に関するごく一部の情報提供のみを目的としており、特定の銘柄への投資の勧誘や売買の推奨を目的としたものではありません。
株式は、あくまで自己のリスクの許容範囲にて売買・運用するようにしましょう。
JALの株を購入するには?
JALの株式を購入するためには?
JALの株式を購入する場合に限った話ではありませんが、株式を購入するにはまず証券会社に口座を作る必要があります。
まだ証券口座を持っていない方は、ネット証券の中でも特に人気のSBI証券か楽天証券で口座を開設することで良いかと思います。
口座を作るだけであれば無料なので、先ずは以下のリンク先より口座を作成しましょう。
JALの株式はいくらで購入できる?
証券口座を開設し、口座に資金を入金すれば、株式を購入する準備完了です。
購入のための詳細な手順はこの記事では省略しますが、2023年2月現在、JALの株式は1株あたり2,500円台~2,700円台のレンジで推移しています。現在は株式を1株から購入できますが、JALの株主としてのメリットを享受するためには、少なくとも1単元(=100株)を保有する必要があり、その場合の必要資金は約250,000円~270,000円と結構な金額になります。
JALとSBI証券の提携(2022年11月より)
2022年11月より、JALとSBI証券が提携し、JALマイレージバンク会員向けに当社での取引額に応じて「JALのマイル」を積算するサービスが開始されました。そのため、JALのマイルを貯めている方にとっては、SBI証券が特に相性が良いと思います。





今まではdポイントをメインポイントに設定していましたが、これを機にJALマイルをメインポイントに切り替えました。
JALの株式を保有するメリット・ポイントについて
それでは、JALの株式を保有するメリットやポイントについて、一つずつご紹介します。なお、上のほうでも説明しましたが、以下のメリットを受けるためには、少なくとも1単元(=100株)を保有する必要がありますので、ご注意ください。
半年に一度、株主優待がもらえる
ご存知の方も多いかと思いますが、「JALの株と言えば、株主優待!」といっても過言ではないでしょう。




JALの株式を100株以上所有すると、半年に一度、JALより株主優待(株主割引券と旅行商品割引券)が届きます。所有している株式数に応じて、以下のとおり株主割引券がゲットできます。
所有株式数 | 9月30日現在の株主 | 3月31日現在の株主 |
---|---|---|
100株~ | – | 1枚 |
200株~ | 1枚 | 1枚 |
300株~ | 1枚 | 2枚 |
400株~ | 2枚 | 2枚 |
500株~ | 2枚 | 2枚 |
600株~ | 3枚 | 3枚 |
700株~ | 3枚 | 3枚 |
800株~ | 4枚 | 4枚 |
900株~ | 4枚 | 4枚 |
1,000株~ | 5枚 | 5枚 |
株主さま専用Webサイトへのアクセス
JALの株主の場合、株主さま専用Webサイトにアクセスできます。専用Webサイトのトップページは以下のとおりで、株主総会の動画公開やキャンペーン情報が多数掲載されていて、JALファンにとっては興味深いものばかりだと思います^^


また、非定期的に、JALより『日本航空株式会社 IRメール』が届き、JALの決算情報や最新情報も逐一把握することができます。
株主さま限定イベントへの参加
株主に対しては、非定期的に株主を対象にした「株主さま限定イベント」への招待があります。直近で案内があったイベント内容は以下のとおりです。
- [東京地区]「JAL工場見学~SKY MUSEUM~」
(全面リニューアルした展示エリア「SKY MUSEUM」や格納庫のご見学) - [大阪地区] 伊丹空港 客室訓練施設・工場見学
(伊丹空港の格納庫・J-AIRの客室訓練施設のご見学)



倍率がかなり高く、まだ当選したことはありませんが、いつかは参加したいイベントです。
株主さま限定クーポンの配布
2022年11月に届いた株主優待には、『株主さま限定クーポン』が同封されていました。JALショッピングで商品を購入するときに、このクーポンを利用すると、15%オフが適用されるので、かなり使えるクーポンだと思います。


JGC会員の場合、従来よりJALショッピングでは10%オフが適用されていましたが、それよりも更に大きな割引率となっています。ですが、ビーフカレーやBISTRO de SKYには使うことはできませんので、ご注意ください。
JALの株主総会への出席・視聴


この点を重視する人がどれほどいるかは分かりませんが、JALの株式を保有していれば、年に一度開催される定時株主総会に出席することができます。ここ最近は、オンラインからも株主総会に出席(視聴)することができますので、JALファンの人にとっては魅力的なメリットだと思います。
JALの株式を保有するリスクについて
ここまでは、JALの株式を保有するメリットや魅力についてご紹介してきましたが、株を購入する以上、もちろんリスクもあります。
コロナウイルスが流行する前は、JALの株式は3,000円~4,000円くらいで推移していましたので、その当時購入しその後も売却していなければ、ある程度株価が回復してきている2023年2月時点でも、含み損を抱えている状況だと思います。



コロナ禍のピークの時に1,600円くらいまで下落したときは、とても胃が痛かったです…。
価格の変動幅が大きい
新型コロナウイルスが流行していた間は、欠航が相次いだこともあり、全世界の航空会社は大きなダメージを負いました。
このように、航空会社は、
- テロ
- 伝染病
- 戦争
といった天変地異の影響を非常に受けやすい業種であり、そのような事態が生じた場合には株価も大きな影響を受けますので、JALが大好きだからといって、資産の多くを注ぎ込むことはリスキーかもしれません。



ロシアによるウクライナ侵攻が起きたとき、JALの株価は一時1,800円くらいまで急落し、そのときもとても辛かったです…。
配当がない
新型コロナウイルスが流行しだした2020年3月期以降は、JAL・ANAともに、無配(配当がない状況)となっています。新型コロナウイルス流行以前は、年間90円~110円の範囲での配当(100株保有していたら、年間9,000円~11,000円の配当が得られてました。)があったので、ここ数年は株主にとって辛い状況が続いています。2023年3月期からはJAL・ANAともに復配(配当が復活する)となる見込みですので、JALの株主としては、配当が再開し、徐々に増えていくことを楽しみにしています。
人によっては株主優待券の利便性はそこまで高くない
株主優待は直前に航空券を購入する際に、その威力を特に発揮しますが、一方で
- 航空券は、事前に先得(2023年4月12日以降:スペシャルセイバー)や特典航空券で購入する(※多くの区間では、株主優待券よりも先得のほうが圧倒的にリーズナブルです。)、
- そもそもあまり飛行機には乗らない、
といった人にはJALの株主優待(株式)はあまり魅力的に映らないでしょう。
ですが、JALやANAの株主優待は、金券ショップやラクマで売却することもできますので、使わないときはそのように処分しても良いでしょう。
JALの株式のまとめ
JALの株式のメリット・リスクについて説明しました。
JALの株式を保有すれば、JALファンの人にとって魅力的なメリットが多数あることを少しでもご理解いただけたら嬉しいです。コロナ禍から順調に業績が回復していけば、数年後に株価は今の倍以上になる可能性もあるかもしれませんね^^
しかし、JALの株価は外的要因の影響を受けやすいので、たとえ下落局面であっても自身の金融資産の大部分を注ぎ込むことはリスクが伴うでしょう。事実、2011年にJALは一度倒産していて、その当時、JALの株式の価値は最終的にゼロになっています。今後、新型コロナウイルスのような伝染病がいつ再び流行するかわかりません。加えて、万が一、台湾有事といった戦争が起こった場合も大きな影響を受けやすい銘柄です。
「20万円~30万円も払って、100株を纏めて買うのは心配」という場合には、1株から株式を購入することもでき、コツコツ100株(一単元)を目指すこともできますので、是非ご検討を。(単元未満株を保有している場合でも、株数に応じて配当金を受け取ることができます。)
また、JALの株式に興味がある方の中には、JALファンの方も多いと思いますので、「JALの株式を売買して儲けたい。」と考えるよりも、「JALを応援するつもりで、JALの株式を長期保有する。」といった気持ちで株を買い、長い目で気長に保有するくらいの心構えのほうがよいかもしれません。