JAL国内線で非常口座席を選ぶ理由と注意点を詳しく解説
JALの非常口座席って広くて快適そうだけど、注意点やデメリットはあるの?
こんな疑問をお持ちの方のために、これまでJAL国内線で非常口座席に何度か乗ってきた体験談をもとに、非常口座席を選ぶことのメリットデメリット・注意点について解説していきます。
私たちは非常口座席のデメリットや注意点についても受け入れた上で、いつも利用していますよ^^
ルールや注意点をしっかり守れば快適な座席なので気に入っています。
この記事を読んでくださる方にも、デメリットや注意点をしっかり理解した上で快適に利用していただきたいなと思います。
JAL国内線の非常口座席とは?
まず非常口座席というのは、名前の通り機内の非常口のすぐ横の座席のことで、緊急時に避難経路になる座席になります。
JALの公式HPではこのように書かれています。
左右の非常口を結ぶ通路(クロスアイル)に接する座席列のうち、通路後方の座席列です。また、通路と調理室(ギャレー)化粧室、仕切り等で仕切られている座席列は含みません。
これを読んでもいまいち分かりにくいと思うので、実際の写真をご覧ください。
このように座った時に横に非常口がある座席のことになります。
非常口は、飛行機が不時着等した際に乗客の皆さんが脱出する出口になるので、非常口座席に座る方は以下の対応を求められます。
1. 客室乗務員が非常口を完全に開放するまでの間、他のお客さまを制止すること
※JAL公式HPより
2. 客室乗務員の指示に従い、機外が安全であることを確認して、非常口ドアを操作し開放すること
3. 脱出スライドが膨らんだ後、他のお客さまを速やかに脱出させること
4. 脱出スライドまたは脱出口下において後から脱出する他のお客さまを援助すること
5. 速やかに機体から遠くへ離れて避難するよう声をかけること
非常口座席のメリットについて
前に書いたとおり重大な任務を担う可能性がある非常口座席の乗客ですが、あえてこの座席の選ぶことのメリットももちろんあります。
- 他のエコノミーの座席に比べて足元が広い
- 1番最初に機内に案内される可能性がある
1つずつ解説していきます。
非常口座席は足元が広い
まず最大のメリットは、エコノミーの他の座席に比べて足元がとても広いこと。
実際の写真で比較してみます。
エコノミーの普通席との違いも一目瞭然ですが、前の座席との距離はクラスJよりも広く、身長が180センチ近い夫でも余裕で足を伸ばせるほどでした。
クラスJに比べるとエコノミーはどうしても座席間のピッチが狭く感じてしまうのですが、エコノミーの料金でよりピッチの広い座席に座れるのでお得感もあると思います。
1番に搭乗できる可能性がある
これは必ず言えることではないのですが、便によっては非常口座席の乗客が1番最初に機内に案内されることがあります。
私たちも1度だけ経験したことがあります
まず通常の搭乗順は
- お年寄りや乳幼児連れなどの優先搭乗
- JALの上級会員
となりますが、最初の優先搭乗の方よりもさらに前に搭乗できるということになります。
このルールが適用される基準は、2020年現在はJALのHP等には明記されていないので分かりません。
私たちは宮古空港から羽田空港行きの便に搭乗した際に非常口座席を予約していて、実際に1番最初に機内に案内されたのですが、1番に機内に入るのが初めてだったので貴重な機会でした。
これはすべての便で行われている訳ではないので注意です。適用されたらラッキーくらいに思っておきましょう。
非常口座席のデメリットについて
次に非常口座席を選ぶ際のデメリットについて、以下の3つが挙げられます。
- 荷物を足元に置くことが出来ない
- 座席によってはリクライニングが使えない
- 緊急時に避難の補助を行う必要がある
1つずつ解説していきます。
荷物を足元に置くことが出来ない
通常の座席は足元(前の座席の下)に荷物を置くことができますが、非常口座席の場合は緊急時に避難経路になるため足元に荷物を置くことはできません。
ですが私たちが搭乗した時には運良く隣の席が空いていたので、荷物をシートベルトで固定することで置いておけました。
座席によってはリクライニングが使えない
非常口座席すべてに言えることではないですが、乗る機種や選ぶ座席によっては座席の背もたれが倒せない場合があります。
例えば私たちが以前乗ったB737-800という機種では、このように非常口座席が2列あって、このうち前の方の非常口座席はリクライニングが使えません。
緊急時に避難経路の邪魔になってしまうという理由からです。
非常口座席が2列ある場合は、後ろの方ならリクライニングが使えるので、背もたれを倒したい方はこちらを選びましょう。
緊急時に避難の補助を行う必要がある
前にも書いているとおり、緊急事態が発生した際には、乗客を避難させるために客室乗務員の方への協力を求められることになります。
ただそのような可能性は極めて低い(宝くじの1等に当たるより低いはずです)ので、大したデメリットとは言えないのかなと思います。
JAL国内線の非常口座席に座れる人の条件
このようなメリット・デメリットのある非常口座席ですが、座れる人と座れない人がいます。
非常口座席には以下のすべての項目を満たす乗客のみが利用可能となっているので、予約する際は注意が必要です。
1. 満15歳以上の方(15歳未満の方はご指定いただけません)
※JAL公式HPより
2. ご搭乗に際して付き添いの方や係員のお手伝いを必要としない方
3. 航空機ドアの開閉等、緊急脱出の援助を実施することができる方
4. 脱出手順の案内および乗務員の指示を理解し、他のお客さまへ口頭で伝えられる方
5. 緊急脱出時に同伴者の援助をする必要がない方*
6. 緊急脱出の援助を実施することに同意する方
Q&Aについてはこちらに丁寧にまとめられているので、非常口座席で迷っている方は読んでみてくださいね。
非常口座席に座ったらやること【体験談】
実際に非常口座席に搭乗した時にやることについて、体験談をもとにお話します。
席についたらやることは主に以下の2点。
- 荷物を上の棚に収納する
- CAさんから説明を受ける
すでに書いているとおり、非常口座席の人は荷物を上の棚に収納しないといけません。
途中で荷物を棚から出さなくていいように、あらかじめ機内で使うもの(スマホなど)を荷物から出しておいたり、小さめのバッグなどにまとめておくとスムーズです。
そしてもうひとつ、席に着くとCAさんが来られて「緊急時にはご協力お願いします」という簡単なあいさつがあり、このような紙を渡されます。
聞きたいことがあればこの時にお話することが出来ます
この紙には非常口座席に座るときの注意点や緊急時の対応について書かれているので、念のためよく読んでおきましょう。
非常口座席を写真で紹介
ここまでは私たちが初めて非常口座席を利用したB737-800の写真を紹介してきましたが、その他にも国内線で非常口座席を利用する機会がありましたので、写真でご紹介します。
エアバスA350-900
JALの最新鋭の機体であるA350の非常口座席は非常に快適でした。
真ん中の列と比較しても目の前のスペースがかなり広く、足を伸ばして座ることもできます。
非常口座席は45列のみで、この座席ではモニターは収納式ですが、不便を感じることはありませんでした。
モニターのある機体の場合、離着陸時はモニターを収納しなくてはいけません。
ボーイング767-300ER
コンパクトな機体であるB767は、28列と29列で非常口座席が続いて、いずれの席も足元は広々しています。
私たちは29列を利用しましたが、こちらもかなりゆとりがあって、非常に快適でした。
JAL国内線非常口座席はアリ【まとめ】
非常口座席には上記のメリット・デメリットがありますが、私たち夫婦としてはメリットのほうが大きいと思っているので、今後も非常口座席が空いていれば積極的に利用していく予定です。
身長が高くてエコノミーだと窮屈…という方は特に快適にフライト時間を過ごせると思います。
場合によってはクラスJよりも快適かもしれないので、予約できるチャンスがあればぜひ体験してみてくださいね。